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[補講] TA Night「チームビルドと組織運営について」

 こんにちは、テクニカルアーティストの荒井です。
 6/21 (金) に行われた「株式会社クリーク・アンド・リバー社主催 TA Night」にて、チームビルディングと組織運営をテーマにした講演をさせていただきました。
 当日ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!

 講演資料と動画は以下のリンク先で公開されています。
 話題の性質上どうしても社内情報が多く含まれるため、こういったかたちで公開できる機会は少ないと思います。これを機に是非ご覧ください。

 さて、今回の講演は「コロプラTAチームの6年半」をまとめて振り返る内容でした。すべての話題をご紹介するには、50分の講演時間内では到底足りません。本記事では、ご紹介しきれなかった話題のうちいくつかを補足として取り上げたいと思います。


権限委譲

 この「権限委譲」という言葉、個人的には「権限の付与」と呼ぶほうが良いと思います。上司の業務の一部を部下に預けて、その完了責任は上司が握っておくという意味です。ここでいう「上司の業務」とは、事前の根回し、ゴールの設定、全体の舵取り、失敗時のリカバリーなど、作業実施に付随する物事のことです。これらを行う権限を部下に渡して、上司はそのサポートに徹することになります。

 実はこれ、上司の仕事が楽になるわけではないんです。現場に出る必要がなくなるので空き時間は確保しやすくなりますが、考えることはむしろ増えるのが普通です。そうやって増えた空き時間を使って、また別のことを考えるんですね。

 コロプラTAチームの場合、「事前の根回し」は私が行い、それ以降はメンバーと一緒に考える、またはメンバーに任せることが多くなっています。場合によっては根回しから任せてしまうので、任されるほうは大変かもしれません。なおメンバー同士で仕事を振る場合でも、こういった委譲は比較的よく行われています。

メンバー同士で権限委譲が行われる土台づくり

言語化

 ここでは「言語化」という言葉を「他人に齟齬なく伝えられる状態をつくる」と定義します。伝達手段は必ずしも言葉である必要はなく、図解やボディランゲージなどの非言語でも構いません。いわゆる言語優位などの認知特性とは無関係の話です。

 私は普段から「言語化できない思想は持たない」ように注意しています。たとえば何かしらの発想を相手に伝えたいけど言語化ができないとき、原因は自分の語彙力や論理構成が不足している(=伝える手段が未熟)か、言葉に落とせるほど発想が煮詰まっていない(=伝える内容が未熟)ことが大半です。そんな状態で無理に進めてもうまくいかないか、仮にうまくいっても再現性は期待できません。

 コロプラTAチームのメンバーは、私が「うまく言語化できてないんだけど……」と前置きするのを何度か聞いたことがあると思います。未完成な発想であることを伝えたい、あわよくば一緒に考えて欲しい。上司は部下に助けられてナンボの存在なので、上司のみなさまにはぜひお勧めしたいやり方です。

言語化は「コミュ力」の基礎

AI

 最近はなんだか、この話題を挙げないほうが不自然な空気すら感じてしまいます。特にCopilotやGPTといった業務改善系のAIは、私たちTAチームにとって、もはや手足の一部と言って差し支えないかもしれません。でもやっぱり、手足がAIでも頭は自分のものなんです。それさえ理解していれば、AIは私たち自身を拡張してくれるとても良いツール群だと思っています。なのでチームメンバーから「AIを導入したい」という相談を受けたときは、余程のことがない限り「OKです!」と即答しています。

 コロプラ全体でもAIが広く業務に活用されていますし、ChatGPT PlusとClaude Proの私的利用補助制度も多くの社員が利用しています。AIを片手に自分の頭を鍛えていきたい方はぜひコロプラへ。マッチョな脳味噌を携えて、一緒に手足を振り回してみませんか?